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既存キャラでパラレル小話 〜いろいろとあり得ないバレンタイン編〜 

※注意書き

最近ちょっと疲れ気味なのでリフレッシュしたいということで、既存のキャラを元にショートショートを展開する事に。

なお、キャラも設定も激しく崩壊中。

ヴァンパイアシリーズ(呪縛)見てないと関係性がサッパリ分からないこと請け合い。

ネタもバレンタインという時期はずれも良いところで、題名も既にアレな感じでツッコミどころ満載。

(バレンタイン前に思いついたもんで(汗))

 

それでもかまわんよ!という漢のみ↓の「つづきを読む」からドゾ。

 

 

 


「ヴァンパイアな人々のバレンタインデー」 〜多摩と美濃〜



美濃「じゃーん!! これ多摩にあげる!!」

 

不器用にラッピングされた小箱をテンション高く多摩に渡す美濃。

無言でそれを受け取った多摩は顔色ひとつ変えずにおもむろにラッピングをといていく。

箱を開けると中には焦げ茶色の四角い物体が・・・多摩はそれを手に取りまじまじと眺めている。

においを嗅ぐと何やら甘い香りが・・・

 

多摩「これはなんだ・・・?」

美濃「板ちょこ、だよ」

多摩「ほう・・・痛ちょこ(む、溶けて手につく? これまた奇怪な・・・)」

美濃「今日は2月14日だからね」

多摩「・・・そうか」

美濃「お菓子会社の戦略に嵌った極東の島国では、女の子が好きな男の子にちょこをプレゼントする日なんだよ」

多摩「・・・そうか(ふむ・・・では、これは暫く飾っておくか)」

 

心なしか口元を綻ばせつつ、いそいそと窓際に飾り始める多摩。

恐らく太陽光で溶けるので、明日にはまた違った形を楽しむことが出来るに違いない。

満足そうに振り返ると、美濃はいつの間にか同じようにラッピングされたちょこを2つ手に持っていた。

 

美濃「じゃじゃーん、実は巽と乾の分もあるんだ〜♪」

多摩「・・・・・・(なに? 一体どういうつもりだ。好きな男に贈る日だと言ったばかr)」

美濃「心配しなくてもこれは義理ちょこだよっ! ということで、渡してくる!!」

 

楽しそうに部屋から出て行く美濃の後ろ姿を眺めながら、ひとり取り残された多摩は窓際に飾った自分の指紋のついたちょこに視線を移す。

 

多摩「・・・・・・(義理ちょこ・・・、義理、義理か・・・)」

 

内心イライラしつつ、多摩の脳内辞書が光速でめくられていく。

もちろん「義理」ページに辿り着くのは一瞬の妙技であった。

 

----------------------------------------------------------------------

ぎ‐り【義理】

  1. 1 物事の正しい筋道。また、人として守るべき正しい道。道理。すじ。「―を通す」「―にはずれた行為」
  2. 2 社会生活を営む上で、立場上、また道義として、他人に対して務めたり報いたりしなければならないこと。道義。
  3. 「―が悪い」「君に礼を言われる―はない」「―をわきまえる」
  4. 3 つきあい上しかたなしにする行為。「―で参加する」
  5. 4 血族でない者が結ぶ血族と同じ関係。血のつながらない親族関係。「―の母」
  6. 5 わけ。意味。
  7. 「新訳の経は猶、文詞甚だ美なりと言へども、―淡く薄し」⟨今昔・七・一二⟩

-----------------------------------------------------(引用:デジタル大辞泉)

 

 

多摩「・・・・・・(なるほど・・・3か)」

 

 

答えを導き出したにも関わらず、小さく息を吐いた多摩は釈然としない想いを抱えつつ窓の外を眺めた。

 

巽に乾め・・・

3のくせに、あのように楽し気に渡されるのはどうにも納得いかぬな・・・

 

多摩は少々考えた末に様子を探るべく、そそくさと部屋を後にした。

その後彼らの初バレンタインデーがどのような結果で締めくくられたかは想像にお任せするが、後に巽が『あの時は常に神子殿が美濃さまの後ろに立って此方を睨むので、ちょこを受け取るのに若干の生命の危機を感じました』と語ったという。

 

 

 

〜fin〜

 

 

 

 

finじゃねぇよ、というツッコミはおいといて。

チョコをどっから入手したというツッコミもおいといて。

美濃、その知識どっから仕入れたというツッコミもおいといて。

他にもイロイロおいといて。(汗)

 

・・・そんな生ぬるい設定が横行しまくるパラレル小話でございました。

 

 

 

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