「呪縛」最終話【静かなる世界】その9

ここに辿り着くのを目標にひたすらひたすら「呪縛」を書きつづっておりました。

二人の行く末に関して皆様には随分ご心配をおかけしてきましたが、やはりこれは二人の物語ですしね。

今回の多摩や美濃の言葉の数々は、心の底から吐き出された悲鳴です。

狂気に支配され美濃を壊してしまうかもしれない自分を、彼はもしかしたら誰よりも恐れていたのかもしれません。

いつまでも奪うだけ貪るだけではやがて破綻が生じる、奪われるだけ貪られるだけでもそれは同じ。

破滅で終わらない為に、二人には違うものを手に入れて欲しかったのです。

 

「呪縛」最終話はその11で完結します。

通常ならあと２回分の更新となるわけですが、次回更新時に一挙放出して彼らの物語もそこで終止符を打つつもりです。

 

それでは、本日もごゆっくりお楽しみ下さいませ。